BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2013~2014

海外アーティスト史上初となる日本6大ドームツアー“BIGBANG JAPAN DOME TOUR 2013~2014”がスタート。その出発地となった西武ドームには、1公演あたり4万人のファンが集結。開演前に流れるお約束の曲「FANTASTIC BABY」から自然と大合唱が起こり、盛り上がりは早くも上昇の一途だ!

2013年はソロ活動が盛んだった彼らが“5人の姿”を見せるのは、“BIGBANG ALIVE TOUR 2012 IN JAPAN SPECIAL FINAL IN DOME”以来10か月ぶり。待ちわびたファンの期待がピークに達し、黄色のペンライトが会場を満たした頃・・・5人が正面ステージから颯爽と登場! 前半は「Haru Haru -Japanese Version-」「BAD BOY」「ガラガラGO!!」と、ファンがライヴで絶対聴きたいナンバーを畳み掛けるように披露していく。事前にリーダーのG-DRAGONが「BIGBANGのベスト・アルバムを聴いているようなコンサート」とコメントを寄せた通り、今回は本当に贅沢なセットリスト。心をわし掴みにする表現力豊かなヴォーカル&ラップ、唯一無二のスタイリッシュなダンスに、曲が終わるたびに大きな歓声と拍手が送られていた。

各メンバーのソロコーナーは、10月に日本ソロデビューを果たしたV.Iがトップバッター。色っぽくセクシーな歌声で「僕を見つめて [GOTTA TALK TO U]」を披露すると、会場には“スンちゃん!”コールが響き渡る。D-LITEは、オリコンアルバム週間ランキング2位を獲得した日本ソロ・デビュー・アルバム『D’scover』より人気曲「WINGS」を。もちろん会場は全員手を高く上げて大盛り上がり! 韓国で約3年ぶりとなるソロ新曲「RINGA LINGA」を発表したばかりのSOLは、同曲をHIP HOPテイスト満載のキレあるダンスで日本初パフォーマンス。T.O.Pの約3年ぶりのソロ新曲「DOOM DADA」も日本初お披露目で、登場からクールな出で立ちがインパクト大。青いスーツに白いリボンタイ付きシャツ、背中には大きなマイクのオブジェを背負い、次々と繰り出すワイルドなマイクパフォーマンスが圧巻だった。そしてリーダーのG-DRAGONは、11月発売の日本ソロ・デビュー・アルバム『COUP D’ETAT [+ ONE OF A KIND & HEARTBREAKER]』より「CROOKED」を。カリスマ性あふれる表情と、遠目から見ても際立つ彼らしい美しくダンス・・・。この日ももちろん、その一瞬一瞬に客席が大興奮だった。

MCは、日本語が堪能なV.IとD-LITEを中心に和気あいあいとした雰囲気で。SOLは「僕のソロ・アルバムを1人10枚買ってください」と以前から続くネタ(?)で会場を沸かせ、T.O.Pが「(日本公演が)久しぶりだから日本語ヘタクソです」と言うと、その言葉自体に上達を感じたファンが「おー!」と感心。さらにG-DRAGONが「今日のT.O.Pの(ダンス)スタイル、マイケル・ジャクソンみたい!」とツッコむと、T.O.Pはハットに手を当てながらMJを模したような自由なダンスを披露! これにはメンバーもちろん、会場中が楽しい笑いに包まれた。

透明な正面のムービングステージがせり上がって、それがアリーナ席の上空を通過しながら後ろへ移動。そのままバックステージとなってしまう大がかりなセットもこの日の大きなハイライト。外周スタンドのファンにもできる限り接近し、圧倒的なパフォーマンスで酔わせてくれた。V.Iはムービングステージに並んだ5人を見て「どう? この5ショット!」と誇らしそうに。その後、2台のトロッコで会場を一周したシーンも4万人が大歓喜! 終盤はライヴ鉄板曲「FANTASTIC BABY」「MY HEAVEN」がハイテンションなお祭り騒ぎで、ドームが熱いグルーヴに包まれていた。

すっかり温まった会場に、5人はファンがさらにヒートアップするようなニュースもお届け。2014年2月11日(火・祝)より開催するファンクラブ・イベントだ。その瞬間、客席からは地鳴りのような歓声が起こり、V.Iは「僕たちからの“お・も・て・な・し”」と両手を合わせてニッコリ♪

その後のアンコールも、うれしいことにココからがライヴ第2部のような濃厚なステージを披露。“まだまだステージを去りたくない!”と言わんばかりのメンバーは、花道を縦横無尽に駆け抜けながら、ファンと自由にコミュニケーションを取っていく。G-DRAGON、D-LITE、V.Iは、一緒に踊るファンと丁寧に目を合わせながら「OK!」の笑顔を。SOLは最後までフリーダムなダンスでファンをクギヅケに。T.O.Pは、不思議な動きを交えながらの(笑)ダンスで楽しさを表現していた。全観客がそんな5人の魅力に思う存分酔わされたこの日のライヴ。終演後、またすぐにでもBIGBANGに会いたいという気持ちが湧いてきた圧巻の3時間だった。

取材・文:川倉由起子

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